この漆器は江戸時代から当家に伝わるもので、文化年間に別家を立てた、当家初代亀之が使用していたものです。
亀の歩みのように、焦ることなく一歩一歩進んでいって欲しいとのの願いを込めて、親から贈られたものとの言い伝えが残っています。
1.はじめに
2.借入を申し込む際に、前もって必要とされている資料
3.借入申し込み時に提出を求められる書類
4.融資が確定した際に必要とされる資料
1.はじめに
経営者は、少なくとも以下の資料作成は税理士任せにしないで、自分でできるようになることを、ぜひ目標にしてください。
税理者の仕事は、税務署に提出する資料の作成(税務会計)です。一方、経営者に必要とされるのは、経営改善のために必要な資料(管理会計)です。
融資を受けようとするときに、銀行が必要としているのも、経営改善のために必要な「管理会計」の資料です。このブログが目指すのは、経営改善のための「管理会計」の習得ということになります。
「管理会計」を習得するための基礎は、貸借対照表・損益計算書の見方です。そして貸借対照表と損益計算書からキャッシュフロー表が作成できれば、それだけで武器になります。さらに部門別損益の算出(運送会社の例:月集計だけでなく、日々のルート別損益を算出)ができるようになれば鬼に金棒です。
キャッシュフロー表を作成は、算盤・電卓・手計算でも時間さえかければできます。むかしはだれもが「資金移動表や資金収支表」(キャッシュフロー表と考えてかまいません)を手計算でやっていましたが、「エクセル」を習得することをおすすめします。
エクセルを使った方がはるかに便利だし、素早く処理をすることができます。慣れてさえしまえば(慣れるのに時間はかかりません)操作はほんとうに簡単です。
既に古希を過ぎたわたしでも、経営資料を作成するため、エクセルを毎日使っています。
わたしは仕事の最中に眠気を覚えてくると、インターネットの「お気に入りに」入れてある、三級簿記の試験問題に取り組むことにしています。恥ずかしい話ですが、百問のうち二、三問はいつも間違えてしまいます。そのせいで、解いているうちに眠気が覚めてくるのですから不思議なものです。もしよければお試しください。
もっとも簿記の勉強などしなくても、経営分析を重ねていくうちに、簿記の仕組みが次第に分かってまいります。みなさんも安心ください。わたしは簿記の勉強と真面目に取り組んだことは一度もありませんが、三級簿記の問題ぐらいでしたら、いまではほとんど解答できるようになりました。
2. 借入を申し込む際に、前もって必要とされている資料
過去三期分の「決算書」および「税務申告書全頁(写)」
(各銀行)預金残高明細書(直近)
(各銀行)借入残高明細書(直近)
(会社・個人所有の土地建物:担保の記載有無)全部事項証明書 :銀行はこの「全部事項証明書」によって会社の土地・建物の担保余力を算定し、どれだけの金額を貸せるかの判断材料とします。「担保価値の算定」については項をあらためます。
これらとは別に、自分で作成しておく必要のある資料
「主要財務指標」
「同業者テーターとの比較による自社の問題点」
3.借入申し込み時に提出を求められる書類
借入申込書
直近の税務申告書全頁(写)
経営改善計画書
経営改善に向けた今後の努力目標(基本方針)
経営改善に向けた今後の努力目標(項目別)
収支計画
年度別個表(収支の部)
年度別個表(財務の部)
長期資金収支予想表
資金繰り表(実績・予定)
(免許事業者は)事業の許可証(写)
変更届(代表者の変更登記が終わったあとに提出)
4.融資が確定した際に必要とされる資料
借入手続きに必要な資料(必要な枚数は銀行から指示があります)
印鑑証明 会社(三か月以内のもの)
代表者個人(三か月以内のもの)
保証人(三か月以内のもの)-保証人を求められた場合
履歴事項全部証明書(一か月以内のもの)
会社
収入印紙 借入額による
収入印紙 200円
別の取引銀行への「担保設定書類」
会社所有物件の権利証
法人担保提供、保証の場合
商業登記簿謄本
印鑑証明
議事録
資金を振り込む口座
普通預金(預金通帳を開いた頁:口座番号、カナ企業名が記載された部分)のコピー
当座預金(小切手の表紙ではなく、本体の部分)のコピー
会社定款の写しを求められる場合もあります。
これらのすべては項を改めて、順を追って説明してまいります。