この土日も終日小説を読み耽っていた。

ヤギが草を食むように、浅田次郎の『聖夜の肖像』と内田康夫の『蜃気楼』を繰り返し繰り返し何度も読み返していたのだ。

小説を繰り返し読んでいると、山から流れ出た細流が重なり合って、次第に大きな流れとなって、やがて大河に成長していく様子が、はっきりと目に浮かんでくるものだから、楽しくてならない。

絵画や写真を鑑賞しているときも、映像の詳細な輪郭を、閉じた瞼の裏で復元しようと試みている自分がいるのに、幼いころから気づいていた。

何かをし遂げようと思ったら、「小さなことの積み重ね」が不可欠だとは、たしか、野球のイチロー選手の言葉だったように思う。

イチロー選手のような才能の欠片も持ち合わせてはいないのは改めて言うまでもないが、どうにかこうにか「管理会計」と「文章」の二つだけは、それほど高い水準のものとはいえないかもしれないけれど、世間一般の水準をやや超えるものを手にすることができたのは、私は私なりに、これまで小さな積み重ねを続けてきた成果だといえる。

この一年、新たに積み重ねてきたことがもう一つある。

昨年の緊急宣言以来、新聞休刊日を除いて、毎日欠かさず、「新型コロナウイルス感染者数」を記録をし続けてきたことである。

緊急宣言が出されるたびに、当社が取り扱う貨物量が少なくなり、この一年間余で20万個余も激減してしまった。

そこで解決策の一つとして次の文章を新聞社に投稿提案したのだが、無視されてしまった。

飲食店には「空気循環式紫外線清浄機」の設置を義務付けよう



新型コロナウイルスの「飲食店での感染の連鎖が目立」ち、自治体独自の判断で、営業時間の短縮や休業要請を要請し、応じた飲食店には、コロナ給付金が支給されるという。

新型コロナウイルス罹患者数は、緊急事態宣言解除後、第一波よりも第二波、第二波よりも第三波と累積的に増え、第四波以降も同じことが繰り返されることが予想される。

ガラスと壁に囲まれた飲食店に無縁なのは太陽光(紫外線)だ。

太陽光は殺菌作用を有していて、「気温21~24度、湿度80%で太陽光(紫外線)を新型コロナウイルスに照射すると、わずか2分間で半減」するという。

「営業時間の短縮や休業要請を要請」し「コロナ給付金を支給」することも必要だろうけれど、繰り返される「飲食店での感染連鎖」を断つためには、少々高額になるが、店舗の規模に応じて、太陽光(紫外線)にかわる「空気循環式紫外線清浄機」を何台か完備していて、常に作動させている飲食店には、営業時間の短縮や休業を求めない、というありかたも考えていいのではなかろうか。

新型コロナウイルス撲滅のためには、打てる手はすべて打つべきだと思うけれど、みなさんはどう思われますか。

ちなみに「空気循環式紫外線清浄機」は「インフルエンザ菌」にも有効だ、という。

さて本題。

今回は「成長性」について述べる。

前回までにお伝えしたように、ここ数年、政策金融公庫やデーターバンクの資料で見かけるようになった「標準偏差」を使って、全体の中の順位を示す「偏差値の算出式」(1960年代に、公立中学校の理科教師桑田昭三氏が生み出した)を使って、自社の「平均財務諸指標」のそれぞれが、業界のどのあたりに位置しているかを、ぜひ計算してみてほしい。

偏差値=((自分の得点-平均点)÷標準偏差)×10+50

成長性について



偏差値一覧



次回のテーマは「採算性」について。