ブログを書くための資料として財務諸表や試算表の使用を快く認めてくれた㈱ T-logistics の社長は、計数にはとても強いはずなのに、「資金繰り表予測」をつくることはやはり難しいらしく、事あるごとに、「太郎さん手伝って」とやってきます。
そんなこともあつて、わたし太郎は ㈱ T-logistics の社長の少しでも手助けとなるべく作成した資料を、計数に自信を持てない中小企業の社長・二世経営者へ、遺書がわりとしてこのブログに書き記すことにしました。
自らを鈍と認めるほどのわたくしが計数を会得できたのは、今は絶版の山口孝著「企業分析」(新日本出版社)と地方銀行融資担当者を対象にして開催された一週間泊りがけの講習会へ、武者修行することをすすめてくれた中小企業金融公庫(日本政策金融公庫)の当社の担当者妹尾さんのお陰があったからだ。
山口孝著「企業分析」と中小企業金融公庫妹尾さんとの出会いがもしなかったとしたら…………、そう思うと空恐ろしい。
酒は飲めないし、テレビはあまり見ることもなく、ゲームには関心はなく、終日、本を読んでいるかバッハやセザリア・エヴォラなどを聴いているかで、それ以外は寝ているか決算書の山に埋もれて資料作成に没頭している老後の毎日だが、これが結構楽しいのだ。
幸せな人生だと思う。
会社の代表者はすでに息子に譲ったけれど、物流の統一化で大きな取引先の売上高が激減すると聞かされると、何もできないだけに実に暗い気持ちになる。
「生きる目的は生き続けることにある」
誰かの本で読んだ覚えがあるのだが、何事も勉強と思いながら、今すぐ命が枯れても後悔しなくても済むように、老いの体に鞭打ちながら資料の山に向かい続ける。
今日も、㈱ T-logistics の資料をかりて、5月度の資金繰り予測表(ここでは資金収支表)の作成に取り組みましょう。
貸借対照表予算作成シート
貸借対照表予算の作成
貸借対照表予算の完成度を実績で確認する
参考 経理提出の実績資金繰り表
まとめ
予算と実績の現金預金の増減額の違いは、長期借入金当月返済分が、当座落ちの末日が休日にあたったため、翌月1日落ちになったことによるものです。