高校時代から自己流で書き綴ってきた文章を改めて学び始めた発端は、父の代から入社試験に課してきた作文を、代表者となったわたしが採点しなければならなくなったからだった。

作文の参考書を探して埼玉県立浦和図書館にでかけ、参考調査書庫「一般和雑誌」コーナーで、『就職ジャーナル』(日本リクルート社)に掲載された「講義Ⅰ」、「優秀作と講評」、「ちょっと脱線講座」、「ひとことアドバイス」の四部構成からなる「実践作文講座」(元朝日新聞記者奥山益郎)を見つけた。

「貸し出しはできませんが、館内での複写なら認めます」

そう言って書庫に姿を消した「美貌」の図書館司書が、欠落していた一九八四年七月号を除いて、一九七八年四月号の課題「活字」から一九八四年十二月号の課題「時代」までの七年分全冊を台車に載せて運んできてくれた。

「実践作文講座」全巻すべてを複写するのは大変な作業になったが、終えたときにはB4の用紙で三百枚を超え、二つ折りにして穴を穿ちB5ファイルに閉じると、分厚い三分冊の「あんちょこ」ができあがった。

もう一つの「あんちょこ」は、後に『炎の作文塾』(二千六年初版 朝日文庫)を著した週刊朝日編集長川村二郎氏らの講師陣から「朝日カルチャーセンター文章教室通信講座」で添削を受けた原稿の束である。これもB5ファイル三分冊の量になる。

受講した動機は、言うまでもなく入社試験に課す作文の採点をするには、自分で書いた文章をプロの目で評価してもらわなければと思ったからだ。

「実践作文講座」も通信講座で添削を受けた原稿にも、付箋が至る所に貼ってある。

勉強をしてきた証なのだが、文章は一向に上手くならない.

もともと文章を書く才能が自分にはないのだろうけれど、「あんちょこ」を勉強することばかりについ夢中になり過ぎで、肝心要の書くテーマへの「観察」と、実際に「書いてみる」ことに時間をほとんど割いてこなかったことが原因だったと、「時間の二五パーセントを観察に、二五パーセントを学習に、五十パーセントを実行に割り振りなさい」という「二五・二五・五十の法則」を知って遅まきながらわかった。

その結果、新人賞こそ取れなかったけれど、四十代の時に四年間続けて応募した文芸春秋社『オール読物』新人賞で、どうにかこうにか一次予選通過三回、二次予選通過一回の成績を残すことができた。

文章の勉強は、代表者を退いたが、いまでも続けている。

この度のプロット抽出は内田康夫の長編『華の下にて』を選んでみた。

内田康夫の作品の中で、可愛いい少女たちが活躍する『華の下にて』と『風のなかの櫻子』そして『ユタが愛した探偵』の三冊が、わたし太郎の大のお気に入りである。

またまたテーマとは何の関係もない「前置き」が長くなってしまいました。

「キャッシュフロー計算書直接法」52期8月実績に取り組みましょう。

精算表作成時の仕分けがまだ完全に頭に入っておらず苦労ししましたが、それでも「現預金残高」が一致していますので、このまま載せることにしました。

やはり「キャッシュフロー計算書直接法」は、わたしのように簿記を学習していないものには、ちょっと歯応えがあり過ぎますが、でも決してギブアップはいたしません。

「キャッシュフロー計算書直接法」52期8月実績表

損益計算書(52期8月実績)





貸借対照表(52期8月実績)




利益金処分案(52期8月実績)





精算表(52期8月実績)





キャッシュフロー計算書直接法(52期8月実績)