「経営計画」を立てる準備

① 過去、最低でも3期の「損益計算書」のそれぞれを、「変動費」と「固定費」に分解し、「変動費率」・「限界利益率」・「固定比率」を算出しておく。

② 「売上高」・「変動費」・「加工収入」(売上高-変動費)・「限界利益」・固定費(人件費から役員報酬を除く)・「経常利益」のそれぞれを従業員数で除し、従業員一人当たりの収益分析を行い、同業他社の「上位」・「中位」・「下位」のどこに位置しているか、もしくは「同業平均」との乖離(差異の大きい部分)に着目する。

③ 同様に過去3期の「貸借対照表」から「使用総資本」・「流動資産」(「現金預金」・「受取手形」・「売掛金」・「棚卸資産」・「その他の流動資産」)「固定資産」(有形固定資産)「繰延資産」・「流動負債」(支払手形:除く設備 ・「買掛金」・「短期借入金」・「その他の流動負債」)・「固定負債」(長期借入金)・「自己資本」・「割引手形・譲渡」から「回転期間」を算出し、「同業他社」の回転期間と比較 あわせて「流動費比率」・「当座比率」・「自己資本比率」・「固定長期適合率」・「借入金依存度」などの「安全性」も同業他社の「上位」・「中位」・「下位」のどこに位置しているか、もしくは「同業平均」との乖離(差異の大きい部分)に着目する。

④ 「損益計算書」と「貸借対照表」とから「資金三表」(「キャッシュフロー表」・「資金移動表」・「資金収支表」)の少なくともか一つを算出して、資金繰りの状態を知っておく。「キャッシュフロー表」なら「事業活動によるキャッシュフロー」・「資金移動表」なら「経常収支」・「資金収支表」なら「経常収支尻」がプラスであることが必要で、「投資」は「事業活動によるキャッシュフロー」・「経常収支」・「経常収支尻」以内、「財務」は「長期借入金マイナス」・「社債・株式発行による収入はプラス」がポイントとなる。

次回は、これまでの繰り返しにはなるけれど、「経営計画」を立てる準備の、実際例を見る。

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