五年の間に経常収支尻のマイナスを三度出し、社長は株式会社日本ソフトリサーチ(日本政策金融公庫の関連会社)の協力と指導を得て、「経営改善計画書」の作成に着手した。
具体的な改善策
改善実施項目
売上高の増加
運行部門
集荷・配達コースの再編:消費低迷により取扱荷物の減少した結果不採算集荷・配達コースが増加。
単価の見直し:積載効率75%を想定して単価を決めてきたが、積載効率の低下により、長年行ってこなかった価格交渉を行う。
取り扱い商品の見直し:衣料雑貨部門以外にも手を広げる。
貸切等の新分野にも進出
物流加工部門
信用力の高い大口取引先の取引シェアを拡大
変動費の低下
傭車単価の見直し
物流加工部門の取引シェア拡大により自社から出る荷物が増加し、運送部門の集荷の手間が省略しうる
固定費の削減
人件費削減
運送部門
配達と集荷の時間に空き時間が多い:集荷作業と配達作業の空き時間に新たな仕事を加える。
物流加工
現行の業務プロセスを見直すことで、生産性を向上。現状の人員でまかなえるようにする。
組織体制の整備
創業者の孫を中心とする、経営革新チームを配置し、現状分析から始めて、種々の改革の企画とその後の管理をさせる。
社員を巻き込んだ経営改善進捗会議を毎月開催し、進捗管理の徹底とモチベーションの向上を図る。
以上の具体的な改善策を盛り込んだ「経営改善五年計画」
「経営改善五年計画」初年度
経常収支尻をプラスに!