志賀直哉は「小説の神様」いわれている。確かに『菜の花と小娘』や『清兵衛と瓢箪』は好きな作品だが、『剃刀』・『濁った頭』を読んでからというもの志賀直哉から遠ざかってしまった。
わたしにとっての「小説の神様」は新田次郎といえる。『火の島』・『孤高の人』などの長編はもちろんだが、『強力伝』・『赤い雪崩』・『蒼氷』などの短編小説にはすっかり心を奪われてしまった。
中央気象台に就職し、富士山測候所等を勤務した経験を土台として、巧みに男女間の愛を織り交ぜていく。
経験をしたものにしか書くことのできない強みを新田次郎は作品に生かし続けた。
二世社長も同様で、「学者」・「銀行員」・「社員」、誰でも「経営分析」はできるだろうけれど、「経営分析」をするなかから「経営者」の喜びと同時に、悩み・辛さ・悲しみを掬いだし、味わうことができるのは、「経営者」ただひとりだけである。
その強みを、「二世経営者」のすべてのみなさんには、自社の決算書で「経営分析」に取り組みながら、是非とも生かし続けてほしい。
今回のテーマは、「資産効率を計る指標」その1「総資本回転率」。
「総資本回転率(回)の算出式
売上高 ÷ 総資本
指標の意味
一年間に投下資本が何回転しているか(資本の効率)を表す
判断基準
高いほどいい
次回のテーマは、「資産効率を計る指標」その2「売上債権回転期間(月)」。
経営者として再び緊急事態宣言が発令されるのは確かに恐ろしいことだけれど、このような直接死にも結び付くコロナ患者数の増加に対して、増加の一途をたどりはじめた主たる原因は「ソドム(悪徳)の都」そのものだと分かっているはず。いかに生きるためだとはいえ、菌をばらまいているのに等しい。国および地方自治体は、早急に手を打ってほしいものだ。