わたくし太郎が目指しているこのブログのテーマは、中小企業・零細事業者の方々が「資金ショート」を起こすことのないように、計数に強くなってだくことです。
銀行が長期借入金を貸し出す際に重要視するのは、「資金の使途(設備資金・運転資金の妥当性)」・「収支予想・償還能力」・「資金繰りの予想」の三点です。
中小企業・小規模事業者数
中小企業基本法の定義
中小企業・小規模事業者数(2014年7月時点)の集計結果
中小企業庁(平成28年1月29日発表)
2014年(企業全体に占める割合)
大企業 1,1110社 (0.3%)
中小企業 55.7万社 (14.6%)
小規模事業者 325.2万社 (85.1%)
全規模(大企業と中小企業・小規模事業者の合計) 382.0万社 (100.0%)
中小企業基本法の定義
製造業その他
資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業
資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業
資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業
資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小規模企業者の定義
製造業その他 従業員20人以下
商業(卸売業・小売業)・サービス業 従業員 5人以下
規模は小さくとも、収益を上げることができる企業だけが、長生きできる
大企業には管理会計に卓越し多くの管理者がいますけれど、中小企業・小規模事業者の多くはモノづくりや営業に強くても、計数に弱い人が多いと『黒字をつくる社長 赤字をつくる社長―うちの会社は大丈夫か』(祥伝社黄金文庫)の中で著者の林田 俊一は述べています。
あるいは倒産や廃業をしなくてもすんだのに、計数に弱いがためにそのような状況に陥ってしまった経営者の数はかなりの数に上るものと考えられます。
そして夢を持って立ち上げた会社の大半(五年以内に85% 十年後には94%)が倒産をしていると言われていて、その多くが「資金ショート」なのだそうです。
経営の基礎は、①客単価✕②客数〓売上高✕③店舗数〓総売上高です。
夢の大きさに比例して金のかかる設備に投資してしまった結果が、「資金ショート」。わたしが亡父から引き継いだ会社も、わたしが至らなかったばかりに、幾たび危機に超面したことでしょう。
自ら招いた危機から学んだことは、投資の額はできる限り絞って、身軽になって仕事をすすめていくことでした。規模は小さくとも、収益を上げることができる企業だけが、長生きできる、と身を以って経験いたしました。
そのためにも、とにもかくにも計数に強くなることです。
慌てず、急がず、まず一歩、そしてまた一歩。