YouTubeで「あなたのジェットストリーム/城達也」を聞きながら、いつも文章を書いている。

大学時代には「ジェットストリーム」を流しながら勉強に取り組んでいた。

そしてそのころの妻は、いまの上の孫娘と同じ年ごろの、小学校の三年生!

妻が高校生の頃に「ジェットストリーム」を聞きながら勉強していたという時期は、わたしの大学院時代と重なっている。

北陸と関東で、十歳も年が離れていながら、将来結婚することになる二人が、毎日同じ放送を聞いていたのだから、つくづく不思議な縁だと思う。

妻と違って、高校時代のわたしは勉強を忘れて、「ジェットストリーム」を聞きながら、レマルクの小説を読むことに熱中していた。

今回小説のプロットの勉強をする目的で、レマルクの作品と再び取り組んでいるわたしは七十五歳。一族の中で、一番の高齢者となった。

おそらくそのせいだろう。戦火、「死と隣り合わせの毎日」を送っている主人公たちの気持ちが、手に取るようにわかるようになってきた。

残念なことに、レマルクの作品はいま、『西部戦線異状なし』のほかは、図書館に行かなければ読むことはできない。

前回お話しした『愛する時と死する時』もすでに書店にはなく、「日本の古本屋」で検索したところ、文庫本にも関わらず、上下二巻で四千円もしていた。『生命の火花』は五千円にもなる。驚きだ。

書店の棚からレマルクの作品が消えてしまったのは、読む人が少なくなってしまったからなのだろう。

こうして戦争の悲惨さを人々は忘れ、「戦争をして北方領土を取り返せ」、と叫ぶ若手の国会議員を選出することになる。

強い憤りを覚えてならない。

今回のプロットの練習には、東直己の『バーにかかってきた電話』を選んでみた。

早川書房編集部の解説には、「ユーモアにあふれた会話の妙、わき役に至るまで生き生きと描き出される人物造形、精緻に組み立てられたプロット、そしてコンンドウキョウコの真の目的が明らかになる驚愕のラストから、本書はシリーズ初期の最高傑作と目されます」と書かれている。

人物相関図『バーにかかってきた電話』(東直己 早川書房)




さて本題のキャッシュフロー計算書(資金繰り予測)の作成に挑戦してみよう。

キャッシュフロー計算書(資金繰り予測)12月

損益計算書予算(12月)




貸借対照表予算(12月)



利益金処分案(12月)




資金繰り予測(12月)



あと1月、㋁、㋂の三回で、この項は終わりです。これが終われば、「キャッシュフロー計算書間接法」をほぼマスターできたことになります。

「キャッシュフロー計算書間接法」を習得できたら、ちょっと高度な「キャッシュフロー計算書直説法」に入ります。覚悟ください。