年を取って体力と視力が著しく衰えてしまい、そのせいか、月曜日が来るたびに出社するのがとても億劫になる。
でも出社して、各事業部から上がってくる日々の作業日報と作業時間、ルート別の売り上げ等の資料を、管理会計に役立つように再加工しているうちに、いつの間にか退社時間がきているのだから不思議なものだ。
そして曜日が進み金曜日になると、ようやく好きな時間が取れるとじわじわと嬉しくさがこみあげてくる。そして瞬く間にこの嬉しい時間は過ぎ去っていって、また憂鬱な月曜日がやってくる。
こうした一週間を繰り返しているうちに、ひと月そしてまたひと月と瞬く間に過ぎて行って、ふたたび新たな年を迎える。
このことを繰り返しているうちに、「こうして人生の終末が一歩一歩近づいてきている」というごく当たりまえのことに、ある日ふっと気が付く。
わたしが懇意にしていた化学者は、88歳でなくなる一月ほど前まで、研究に没頭し続けていた。同窓の科学者たちからは、顔を合わせるたびに「まだ仕事を続けているのか」とあきられても、「あれはやっかみにすぎない」と相手にはしなかった。
わたしの友人たちも、わたしが知っている限りだが、すでに全員が仕事から離れている。
わたしにはまだすべき仕事が残っているし、これからの生涯をかけてやり続けることができるテーマもいくつか抱えている。
いつまで生きられるかわからないので、懇意にしていた化学者同様、無駄な時間を費やせない。
先ほどは憂鬱な月曜日と書いたけれど、仕事は決して嫌いなわけではない。
おまけに毎日いくら時間を費やしても飽くことのない、好きなことをいくつか見つけられてもいる。実に幸せなことではないか。
でも少年時代、青年時代のことを思い返すと、ずいぶんと時間の無駄遣いをしてきたものだと、深く反省する。でもその無駄があったからこそ、いまがあるのかもしれない。
またまた愚にもつかない駄弁を弄してしまった。
キャッシュフロー計算書の本題に入る前に、譽田哲也の小説『武士道シックスティーン』のプロット(設計図)を載せておきます。これはわたしの勉強のためにしていることですから、関心のない方は読み飛ばしてください。
さて本題です。四つの表をただ眺めているだけでは、キャッシュフロー計算書は習得できません。ご自分でぜひ取り組んでください。できるようになると自信が出てきます。
次回は資金繰り予算11月の作成です。同じことの繰り返しのようですが、我慢して作成に挑戦してください。