「えっ! ギアリング比率って、なに?」

そんな声が聞こえてきそうですね。

「ギアリング比率」とは「自己資本に対する、有利子負債の割合」のことを言います。

「有利子負債」とは「借入利息」を支払わなければならない、「短期借入金・長期借入金・社債」のことです。

ひと言でいえば、会社に「借金が幾らあるの」と、言うことになります。

それなら「ギアリング比率」なんて言わないで、「借金比率」とでも言ってくれた方がよほど分かりやすじゃない、なんて声が聞こえてきそうですね。

「借金比率」ですから、その比率が低ければ低いほど、会社は安全だということになります。

でも重量挙げではないけれど、借金が会社の足腰の筋肉を鍛えることにもなりますから、無碍には出来ない一面もあります。

わたし太郎が「管理会計」を学ぶ切っ掛けとなったのも、莫大な借金があったからです。

わたしの経営者としての人生は、ただ借金を返すためだけで終わってしまった。哀しいかな、45年間、ただ資金繰りをしてきただけに過ぎないのです。

ギアリング比率(借金比率)=(短期借入金+長期借入金+社債)÷ 純資産(自己資本)


サンプル資料








ギアリング比率(借金比率)=(短期借入金 150.0+長期借入金 43.1+社債 0)÷ 純資産(自己資本) 96.8 = 199%
200%以内ということなので、サンプル会社の「銀行のスコアリング(ギアリング比率)」は 10点満点の中で4点と評価されたということになります。

「ギアリング比率」に似た安全性を計る指標に、「負債比率」があります。

負債比率 557%=(流動負債 495.8+固定負債 43.1)÷ 純資本(自己資本) 96.8

総資本のなかで、返済の必要な他人資本の割合を示します。もちろん低ければ低いほど安全と判断されます。