「損益分岐点分析」を学びなさいというと、経営管理や経営計画の立案に大いに役立つことも知らず、ただ単にこれだけの「売上高」を上げなさい、ということでしょう、としたり顔で言ってのける管理者が非常に多い。

でも経営者も管理者も、自社がどこに位置しているかを知っておかなければならない。

例えば、「損益分岐点」と「安全余裕率」をみれば、自社の位置がすぐにわかってしまう。

「損益分岐点」
60%未満    超優良企業
60%~80%    優良企業
81%~90%    普通
91%~100%   損益分岐点企業
100%以上    赤字企業

「安全余裕率」
40%以上    安泰
25%~40%未満  健全
15%~25%未満  普通
7%~15%未満  要注意
7%未満     危険

赤字企業や損益分岐点企業、危険・要注意のままに放置しておいて、経営者・管理者は責務を果たしていると言えるでしょうか。

「危険なら要注意に、要注意なら普通に、普通から健全」を目指すのが、経営管理・経営計画というものなのでないでしょうか。

今日は「損益分岐点」の算出の仕方を、簡単に述べておきます。

損益分岐点売上高の算式

固定費÷(1-変動費/売上高)

損益分岐点比率の算式

(損益分岐点売上高÷現在の売上高)× 100

経営安全率の算式

((現在の売上高-損益分岐点売上高)÷現在の売上高)× 100

または

100-損益分岐点比率

目標利益を売るための必要売上高の算式

(固定費+目標利益)÷ 限界利益

損益分岐点分析(例)