もう50年以上も前のことです。
大学院新学期初めての授業で、戦争中に治安維持法で府中刑務所に収監されていた、高名な社会思想家と出会いました。
大学院生のひとりひとりに笑顔を浮かべながらじっと見つめて話しかけてくる先生の言葉は、衝撃的でした。
「外国には必ず行きなさい。彼の地で学問をすることはない。人の心を、特に女の人の心を、学びなさい」
七月、八月、九月の三か月間の夏休みのうち一か月間を利用して、ヨーロッパ各地の美術館と博物館めぐりをしました。
ウイーンの美術史博物館で美しい少女と出会いました。妖精のような美しさ!! ただ茫然と見とれるばかり。
意を決して、拙いドイツ語で問いかけると、見詰め返してきて、「ターニャ」と微笑を浮かべて応えてくれました。
「ターニャ」の祖母が住まうチェコの首都プラハを、新婚旅行を含め、6回ほど訪ねたことがあります。頁の右側に掲載した「管理人:熊井太郎」の写真中央の婦人が「ターニャ」の祖母です。
わたしをとても可愛がってくれていて、「チェコの祖母」と呼ぶことを許してくれました。
百塔の街プラハはまるで中世の街そのままで、終日散策しても飽きません。(どれほど美しい街であるかは、インターネットでツアーを検索して写真を見ていただければお分かりになります)
大汗をかいて戻ってきたわたしに、シャワーを浴びることをすすめてくれました。
さっぱりとなってでてきたわたしに、「チェコの祖母」が優しい声でこう教え諭しました。
「太朗、シャワーを浴びた後は、次にシャワーを浴びる人のことも考えて、体を拭き終わったタオルを使い、浴室のしずくをきれいに拭い取っておくのがエチケットよ」
慌てて浴室に戻り壁や床の水滴を隅々まで拭き取って戻ってきたわたしを抱きしめると、「チェコの祖母」はご褒美として、額と頬に何度も何度もやさしく口づけをしてくれたました。
「何ごとも後で使う人のことを考えてする」
大学院での初めての授業での、元国立大学の教授であった高名な社会思想家の教え、「外国には必ず行きなさい。彼の地で学問をすることはない。人の心を、特に女の人の心を、学びなさい」、をはじめて体験できたのは「チェコの祖母」によってでした。
今回のプロット抽出は、内田康夫の『風のなかの櫻子』を選びました。
「キャッシュフロー計算書直接法」による52期実績表もいよいよ中期決算を迎えましたので、9月実績表だけでなく、最後に「4月から9月」までの歴月実績表も添付しておきました。
10月度からはもう少し詳しく、「精算表」作成の方法もあわせて書き込んでおくことにいたします。
損益計算書(52期9月実績)
貸借対照表(52期9月実績)
利益金処分案(52期9月実績)
精算表(52期9月実績)
キャッシュフロー計算書直接法(52期9月実績)
(注)勘定科目「短期借入金」の項には「長期未払金(リース料)」を仮置してあります。
キャッシュフロー計算書直接法(52期4月~9月実績)
(注)勘定科目「短期借入金」の項には「長期未払金(リース料)」を仮置してあります。