一つのことに夢中になると、それ以外のことには全く関心がなくなってしまいます。
いま、小説のプロット抽出に一番の関心があります。できるだけ多くの小説を分析し、主な登場人物の容貌、性格、趣味、小説の中の役割などを書き込んでいき、最後に400字ほどの梗概にまとめ上げていきます。
プロットの抽出を続けていると、これは当然のことですが、プロの小説家はすごいものだ、とただただ感心するばかりです。
プロットを考えていると、夜も寝られないほどなのだそうです。
プロでさえ、頭を絞りに絞ってプロット作りに、血のにじむような努力をしているわけですから、素人の私たちが思いつきで小説を書いたところで、それは自己満足に過ぎません。
したがってものになるはずもなく、新人賞に応募したところで、「99.5%の確率で落とされてしまう」、というのはもっともなことなのです。
プロの小説家たちが書いた作品、それもただ読むだけではなく、できるだけたくさんの作品のプロット抽出を続けることから、書き方がなんとなくつかめてきます。
そうなれば四十代の頃のわたしのように、残りの0.5%以内に入ることができて、予選通過はできることになります。
経営者が学んでおくべき「管理会計」もまったく同じだと思います。
自社の過去の決算書、歴月試算表を取り出して、「資金三表」のうちの「キャッシュフロー表」でも「資金移動表」でも「資金収支表」でもなんでもいいから、作成してみることです。
その際には、下に載せた見本のように、最低でも「自己資本比率」、「売上高経常利益率」、「売掛金回転期間」、「棚卸回転期間」、「買掛金回転率」ぐらいは算出しておき、算出した数値が、前回掲載しておいた「平均財務諸指標」の「上位」・「中位」・「下位」どこに位置するかを確認しておく必要があります。
そうすることで、自社が目指すべき目標が見えてきますから、来期の計画が立てやすくなります。
「損益計算書」で「税引き後の利益」をプラスに維持し続けることにより、「貸借対照表」の「自己資本」の中の「繰越利益剰余金」を膨らませていく。それが第一目標です。「繰越利益剰余金」膨らませ続けていくことで、やがてすべての「平均財務諸指標」が好転していきます。
「消費税」の話に入ります。
「損益計算書」の「予算」と「実績」に基づいて、「消費税計算」をしてみましょう。
何べん同じことを繰り返すつもりだ。
立腹されておられる方々も多いことでしょう。
でも「資金繰り表作成」とは深い関係があることですので、我慢して読み続けてください。