「安全性を計る指標」その5「流動比率」が本日のテーマ。
前回は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『和解』を取り上げて、読了後に「人物相関図」と「梗概」を書き上げることで、内容がしっかりと頭に刻み込まれていく、とお話をいたしました。
しかし、自らの手で小説を書くために、「人物相関図」と「梗概」を作り上げていくのは、想像力が不可欠です。「純文学」は自分の経験を深く深く掘り下げて書き上げていけばいいのですが、「エンターテイメント」を書こうとするなら「想像力」の有無が新人賞の予選を通過できるかできないかの重要なキーポイントとなりますので、頭に汗をかけるだけかかなければなりません。
「経営分析」は、すでに出来上がっている様々な「財務指標の算式」・「指標の意味」・「判断基準」そしてそれらを「暦年」に並べて、会社の健康診断にもとづいて、症状(会社の病)が解放にむかっているかどうかを確認し続けていくだけですから、「エンターテイメント」を書くのに不可欠な「想像力」はそれほど必要とはされず、小説を読了後に「人物相関図」と「梗概」を書き上げる程度の努力で済みます。
自社の健康を維持するために、暦年の決算書をみながら「財務指標」を算出して、業界他社と比較し続けるだけでいいのですから、それほどの苦労はしなくて済みます。ぜひとも頑張って「経営分析」をものにしてください。
今回のテーマには「流動比率」を選んでみました。
算式 流動資産 ÷ 流動負債
指標の意味 短期的な債務返済能力を表す
判断基準 100%以上が望ましい