桜が満開となり、花びらが舞い散る今日、いよいよ今期も決算日を迎える。

コロナ過もあって、業績は損益分岐点すれすれ。

一年間を通じて、まるで綱渡りのようなをしているようで、資金繰りはハラハラドキドキそしてヒヤヒヤの連続で、気の休まる間もなかったが、どうにかこうにか乗り越えることができた。

3月の半ばになると毎年、各部門長が作成し、それをもとにまとめあげられた「暦月損益予算」が経理責任者から提出される。

わたしは設立以来の決算書をすべて分析し終えているので、「損益計算書」の数字が「貸借対照表」の各勘定科目にどのような動きをもたらすかが分かっている。

だから、自分の手で「暦月貸借対照表」さえ作成すれば、「暦月損益計算書」と合わせることで、経理が作成する「資金繰り表」とは別に、「総合資金繰りチェック表」、「キャッシュフロー表」、「資金移動表」、「資金収支表」のすべてが作成できる。

「資金繰り予測」を立てることは経営者にとって一番大切な仕事になるので、これからの半月間ほどをかけて、会社にいる時間の大半を、この四表の作成に費やすことになる。

でもこの歳になってからも、する仕事がある、というのは実に楽しいものだ。

話は変わって「同窓会通知」。

昨日高校の同窓会通知が届いた。

いつもならそのままゴミ箱行なのだが、分厚かったので開いてみたら、「会員訃報」に目に留まった。

県内の国立大学付属中学を卒業して、入学してきたクラス仲間の名前が掲載されていたのである。

目白にある皇族が入ることで知られる大学に入ってからも、浪人をしているわたしに、ときどき電話をくれていた。

彼が在学する大学を、弟が、滑り止めに受けて合格した。

当時は新聞の地方版に、各大学の合格者の名前が掲載されていたものだが、その新聞をみたその日にクラス仲間から、電話があった。

「おめでとう。三浪もしたんだな。それも、数学科なので驚いてしまったぞ。お前、いつから、一番苦手だった数学が好きになったのだ」

そしてクラブに誘ってくれた。

「女の子のヌード写真を一緒に取らないか。おれ写真部に入っているんだ。女の子の躰ってとてもきれいだぞ」

合格したのは弟で、高田馬場にある大学に進むことになっている旨を伝えると、「なんだ、弟だったのか。つまらない。それにしても残念だ」と言って電話が切れた。

そんなことを思い出しながら、訃報を見ながら、心の中で彼に手を合わせていた昨夕のことである。

さて本題。

今回は企業の「収益性」を計る「財務諸指標」の四つ目として、「売上高経常利益率」の「標準偏差」からA社の業界の中における「偏差値」を算出してみた。

売上高経常利益率