前回の「貸借対照表予算(1)」でも申し上げましたように、借入の際に必ず銀行から提出を求められるのが一年先までの各月「資金繰り予測表」です。
そのためには、「各月損益計算書予算」とともに「各月貸借対照表予算」がなければ、月々の資金繰り表はできるはずもありません。
今回は各月「貸借対照表予算」を作成するために、先ず何を準備しなければならないかをお話しします。
これまでに何度も何度も申し上げてきましたように、机の中に眠っている前期各月の試算表を取り出して、各月の「売上高」と「仕入外注費」および「売掛金」、「棚卸」、「買掛金」を以下の表をまねて、一覧表を仕上げてください。
52期暦月実績(売掛金・棚卸・買掛金)
52期暦月実績(仕入外・注費)
資料が整い、以下のごとく、暦月貸借貸借対照表(売掛金・棚卸・買掛金のみ)が完成しました。これをそのまま真似、損益計算書予算さえ手元にあるならば、暦月貸借対照表(売掛金・棚卸・買掛金のみ)は即座に完成します。
52期暦月貸借対照表
次回も52期の実績を例に、暦月の「投資計画」と「資金計画」、「税・社会保険」を作成してみます。この三つさえできれば、暦月貸借対照表作成の準備がすべて整い、暦月資金繰り表の完成まで、あともう一歩です。楽しみにしていてください。