「休憩のひととき」の記事一覧(3 / 4ページ目)

迷う

休憩のひととき

 今日は色々なことがあった。雪が降った。来春、茨城県の歯科医師と結婚する義妹が、衣装合わせを兼ねて、金沢から遊びに来た。次男が通う幼稚園へ、家族揃って、展覧会を見に行った。粘土で作った怪獣は上手に出来ていた。帰りに「アシ […]

晩秋

休憩のひととき

 「ジャン・クリストフ」を有り難う。 ロマン・ロランの作品のドイツ語訳は、手を尽くしてみたのですが、日本では見つけられなかったのです。銀行のフランクフルト駐在員として多忙なあなたに、お手数を掛けたこと、申し訳なく思ってい […]

郷土料理くるみ

休憩のひととき

 江戸城の北の守りとして譜代大名が配置されていた十七万石の城下町川越は、江戸市民の台所、武州の商取引の中心地でもあった。間口三~五間の二階建ての土蔵造りの商家が、目抜き通りには今でも軒を連ねている。 町のほぼ中央、表通り […]

みだしなみ

休憩のひととき 自己紹介

十五年前、私は慶応の大学院生だった。 同じ研究室のMが私を彼のアパートへ連れていった。 そこには全共闘系の院生が七人集まり、激しい理論闘争を行っていた(口から泡をとばしていた)。議論は徹夜で続けられた。 ヒューマニズムを […]

梅雨の花

休憩のひととき

会長を務める父が、高齢者を活用する場としてクリーニング業への進出に意欲を持った。 社長のわたくしは代行に弟を任じて、三月二十三日から紀尾井町にある大きなホテルのランドリー課へ、修業に出ている。 ノウハウを学ぶためである。 […]

二世社長

休憩のひととき

夕方近くなって、何の前触れもなく大阪に住む知人が会社へ訪ねてきた。 ソファーに凭れると、深いため息をついた。 浅黒い顔に疲労の色が浮かんでいる。 「会議、会議でやんなりまっせ、ほんまに」 彼は四十八歳。大学は出ていない。 […]

白炭を焼く

休憩のひととき

神流川がつくる河岸段丘が浸食されて山腹に残った四、五十坪の平坦地の隅に、太さが二十五センチ以上はあるナラの木が積み重ねてある。 高橋さんは古希を過ぎでもなお矍鑠としていて、チェーンソーを巧に操り、その太いナラの木を瞬く間 […]

掃除

休憩のひととき 自己紹介

平成元年、七月二十五日に、二年間寝たきりだった母が七十四歳で亡くなった。 葬式、その後始末、初七日、三十五日の法要と慌ただしい毎日を、私たちは父の家で過ごした。 納骨を済ませてようやく我が家に戻れたのは、八月も末になって […]

ネコ踊り

休憩のひととき

祖父の三十三回忌の法要が終わった。 僧からそとばを受け取った父の後ろについて、廊下に出る。 冬の日差しが、本堂から流れ出る香の煙を、明と暗に切り分けている。 目を境内に移す。 赤城おろしがひゅうと吹きつけてきて、私は思わ […]

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