企業の収益性をみる「損益計算書」には、売上総利益・営業利益・経常利益・税引前利益・当期利益の五つの利益があります。
それぞれの算出式は以下の通りですが、注意しなければならないのは、以下に述べるように、「売上原価」・「販管費」を「改善」し続けることです

売上総利益 = 売上高 - 売上原価
営業利益 = 売上総利益 - 販管費
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用
税引前利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失
当期利益 = 税引前利益 - 法人税等


「損益計算書」は、それらの五つ利益を見れば、その会社が利益を出しているか否かは一目瞭然なのです。
しかし経営者たるものは、ただそれだけを見て「あっ、そうなの」と通過してはなりません。

「売上高」は、「単価」 × 「客数」 × 「店舗数」の公式から算出されますから、「単価」・「客数」・「店舗数」のそれぞれに「改善」の余地が必ずあるはずです。さらには、「五つの利益」を上げ続ける他ためには、ただ「売上高」を上げるだけではなく、あわせて「売上原価」・「販管費」・「営業外費用」・「特別損失」のそれぞれも「改善」しつづけていまなければなりません.

予算作成時には、それぞれの「改善点」を明確に設定し、期中にその目標を達成するために努力します。

もちろん「改善」は一回だけで完璧に達成できるものではありません。

毎日、毎週、毎月、毎期、たえず「改善」をし続けていくことが不可欠となります。

サンプル会社(資本収益性)

「総資本回転率」を高めるためには、「貸借対照表(総資産)」をスリムに、すなわち如何に効率よく資産を使うかに細心の注意を払いながら、かつ「売上総利益」・「営業利益」・「経常利益」のそれぞれを最大化するために全力を尽くすのが、経営者にとっての肝心要の仕事となことに留意してほしい。もっともわたし太郎がこのことに気づいたのは、恥ずかしいことに、経営者を引退してからのことであった。

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