資料として使わせていただいた ㈱ T-logistics の経営安全余裕率((売上高-損益分岐点売上高)/売上高)はY期(4%)X期(4%)W期(14%)といずれの期においても「要注意」「危険」?!でした。

㈱ T-logistics のW期は、運送業界の平均経常利益率が1%のところ11%も上げ、法人税を2千万円支払っていたというのに、「経営安全余裕率」は14%で「要注意」。

驚いて、手元にあった同業他社の資料を使い「経営安全余裕率」を計算してみた結果、5社の内7%~15%未満「要注意」の会社が2社、その他は1%、3%、4%で「危険」との結果が出ました。

同業他社の「経営安全余裕率」を詳細に見てみましょう。

T運送 損益計算書

損益計算書を、変動費・固定費への分類

損益分岐点分析

AM興運 損益計算書

損益計算書を、変動費・固定費への分類

損益分岐点分析

K商運 損益計算書

損益計算書を、変動費・固定費への分類

損益分岐点分析

S運輸 損益計算書

損益計算書を、変動費・固定費への分類

損益分岐点分析

TS運輸 損益計算書

損益計算書を、変動費・固定費への分類

損益分岐点分析

次回は「安全余裕率」を上げるためにはどうすればいいのかという「経営改善計画」の眼目である目標設定についてお話をしたいと思います。

「損益分岐点分析(経営改善計画の作成Ⅲ)」でお話しした「損益分岐点分析演習」の応用編とお考え下さい。